テッド

 

感想

少年から大人になっていく過程が、この様なスタイルで描かれた作品は珍しいなと思います。

子供の頃から苛められっ子であったジョンは、クリスマスに両親からプレゼントされたクマのぬいぐるみが、自分の友達にならないかなと願います。

この願いが叶って、テディベアはジョンの良き友達となります。彼はテッドと名付けられ、一時期はテレビのバラエティ番組に出演する程の人気者に。

 

それから27年が経過し、ジョンはレンタカー屋で働く様になりました。

テッドもおっさんになっており、ビールをがぶがぶ飲みます。

元々はぬいぐるみでもあったせいか、働いてもいません。

そして2人が大好きな『フラッシュ・ゴードン』。彼らの生活は、怠惰にも見えますが、長い人生において、この様な友達が居るのは良い事だなと思いました。

 

ジョンにはロリーという綺麗な彼女が居ます。そして今ではジョン、テッド、ロリーの3人で住む始末。

ジョンとテッドは、未だに雷が鳴ると怖くて眠れません。

この子供の様な2人を見るに見兼ねたロリーは、テッドを自立させて1人でアパート住まいさせろと言い出します。

 

しかしこの彼女も、少しわがままなのではないかと思いました。

彼女の言っている事は一見、一般的によく言われる筋の通った考えの様に思われがちですが、単なる嫉妬ではないのかと。

少々自分の価値観を押し付け過ぎではないか?と思い腹が立ちました。

 

ジョンが好きで付き合い結婚したいのであれば、ジョンとテッドの世界も尊重するべきだと思うのです。

テッドをジョンが失ったら、それはもはや彼女の好きなジョンでは居られなくなるかも知れないのに、ばかだなあと思いました。

 

しかしロリーに振られては困るので、ジョンは仕方なくテッドを追い出します。

そうやって半ば嫌々、新居に引っ越すテッド。しかし彼らはやはり仲が良くて、何だかんだ理由を付けて会っているのが良いですね。

 

しかしその後テッドに大ピンチがやって来る事で、ロリーの理解も得る事が出来るエンディングに落ち着きました。

大人になる為に、テッドと別れなければいけないという事はないと思います。

何かを止めるより、関係を維持していく方が面倒で大変な事。

ずっと仲の良い親友とフラッシュ・ゴードンの話をし、ずっと一緒いられるなんて素敵ではないか?と思わせてくれる作品です。感想