ゴーン・ガール

 

感想

失踪消失系ミステリーかと思いきや、ストーリー半ばでもう種明かしをされたので後半はどうするのだろうと思っていましたが、そんな野暮な事を考える作品ではなかった様です。

この様な作品はあまりないなと思える様な作りでした。

鑑賞後言葉が出ない、とにかく唖然とさせられる作品です。

エンターテイメントとしては楽しめますが、エイミーの様な人物が周囲にいたら堪ったモノではないです。

 

しかし本作の魅力はこの様なクレイジーな問題を、人間は皆大なり小なり抱えて生きているのではないか?と考えさせられる所。

ここまでショッキングな事件にはならないとしても、もしかしたら他人事ではないかもと、ビクビクしながら鑑賞するのが正しいのかも知れません。

 

ストーリーは結婚5年目を迎える一見幸せそうな夫婦の、妻エイミーがいきなり失踪するという所から始まります。

夫であるニックはエイミーが失踪した事をすぐさま警察に連絡するのですが、キッチンにエイミーの血痕があった事から、次第にニックが犯人ではないか?と疑われる展開に。

エイミーの失踪事件はテレビなどでも取り上げられ、皆に知られます。

またエイミーは著名な児童文学『完璧なエイミー』のモデルでもあった為、一般人の協力も経て皆で探します。

この児童文学の著者はエイミーの両親なのですが、彼らの言動にはイラッとさせられました。

エイミーがこの作品で取る行動の原因の1つは、やはりこの親にあるなと思います。

また彼女に完璧を求めた世間かも知れません。

 

またこの映画はこんなにドロドロとした話なのに、コメディタッチで描かれているのも独特です。

エイミーを愛していた同級生デジーの別荘での出来事は恐怖そのものでしたが、その後に監視カメラに向かって行われたある行為が凄いです。

そしてストーリーは流れる様に、衝撃のラストに続きます。

 

許せない!納得がいかないなとニックに同情しましたが、果たして彼が何を望んでいるのかも本当の所分からないです。

後味の良い映画とは言えませんが、最後まで観ないとどこに着地するか分からないシナリオには脱帽です。感想