6才のボクが、大人になるまで。

 

感想

上映時間は2時間45分。撮影期間はなんと、十二年。

ひとりの少年が成長して、声変わりして、身長が伸びて、大学に進学して、立派な青年となるまでの様子を、毎年、夏がくるたびに撮影したといいます。

そんな撮影手法があるのか、実現可能なのか、と驚いてしまうのはもちろんのこと、キャストたちが十二年間ものあいだ、毎年、欠かさず集まり、主演のエラー・コルトレーン君を中心に、その都度、脚本を微調整しながら、かけがえのない日々を記録していったのだという事実を思うと、本当に、奇跡のような映画に感じられます。

 

両親が離婚し、シングルマザーの母のもとで育てられることになった少年。

時折、父と再会し、ぎこちなく交流する様子を見ていると、ホンモノの家族の記録を見守っているような気持ちになります。

父親役を演じているのは、あのイーサン・ホーク。

絶妙なダメ男っぷりを、ごくごく自然体で演じています。

この映画、なにがスゴイって、脚本では指定不可能な部分が本当にドラマチックで、まるでドキュメンタリー映画のようにも見えてくるのです。

十二年の間に、社会が移り変わっていく様子には、感慨深いものがこみ上げてきます。

 

ハリーポッターの発売日の様子や、XBOXなど、時代の変遷を映し出すアイテムには、どうしてもノスタルジーを感じてしまいますし、ブッシュ政権からオバマ政権に交代して、大人たちの会話が微妙に変化する様子などが、絶妙に捉えられていることに、しみじみと感動してしまいます。

 

2000年代に思い入れがあるなら、一見の価値ありだと思います。感想