ハドソン川の奇跡

この映画は2009年にアメリカで起こった「USエアウェイズ1549便不時着水事故」をもとに制作されており、当時の事故の様子が克明に描かれています。

離陸直後のバードストライクによる両エンジン停止という危機的状況でギリギリの判断を迫られる機長の様子や、着水後の救出活動の様子を見ても、この事故が奇跡と呼ばれる所以が分かるようになっています。

ただの英雄譚として終わらせているわけではなく、その判断が本当に正しかったのかどうか苦悩する様子や、データに基づいたシミュレーションの結果では空港に引き返すことも可能だったのではという疑惑など、観ている側の人を飽きさせないための構成も見事だと感じました。

クリント・イーストウッド監督作品ということで事実を忠実に淡々と描いており、1時間半という時間も無駄な部分を省いてすっきり見せている印象です。

奇跡と言われた航空機事故を過度にもてはやすことなく、低温でじっくりと見せてくれる作品です。