夜明け告げるルーのうた

 

感想

感想としては、ポニョとトトロにピンポンで見せた独特の演出が混じったもののように感じました。

物語としては人の身勝手な行動も全て許すような人魚たちの行動にご都合主義的なものを感じてしまいましたが、あのような解決は「君の名は。」や「シン・ゴジラ」にもあるように東日本大震災の被災者を慰めるためのものなのだろうとも思えます。

あのようにみんなを救う話にするしか今はない。

もしあの地震がなければ海に攫われた人たちは人魚たちに救助されず、また以前海に攫われた人たちが人魚になって海に行くこともなかったであろう。

それだけをもってしてあまり悪口は書けないという感じで、あの地震がなければポニョのような冥府に行って戻ってくるような話になっただろう。

そういえばローレライは人魚でうたを歌い人を川に沈めますが、この話は逆で人を助ける話でした。

水の表現はカリオストロ以来の日本アニメの描く素材の一つで面白く表現されていたと思います。

美術はとても良かったです。

個人的な好みでいうと映画館でお金払って観るアニメには目を見張る精密さ緻密さがあってもらいたいと考えていいます。

新海誠監督の圧倒的なきらびやかな美術や、ジブリの美しい自然やディズニーやピクサーのキャラクターの質感とか。

たしかにこの映画はとてもよく動いていて美術も悪くないのですが、映画館で観るにあたってはなにかもう一つ目を引くようなものが欲しくて物足りないかな。

そういえばダンスのシーンはセルアニメの頃のディズニーのような動きでした。

でも、力作で見て良かったと思います。

震災とジブリの影響力の大きさを感じた映画でした。感想